はい!!今回、一人山梨県の 「恵林寺」に行ってきました!
歴史を感じながら楽しめるお寺でしたので、私が見て感じたもの、そして史実をご紹介します!
「恵林寺」とはどのようなお寺?
恵林寺は臨済宗 妙心寺派の名刹です。そして武田信玄の菩提寺としても大変有名です。
「臨済宗」とは現在14派に分かれている「禅宗」という宗教です。
その中でも「妙心寺派」は最大規模の宗派だそうです。
「禅宗」とは心静かに座禅を行い自身と向き合うことで、
悟りを得ることができるという教えの宗派です。
堂々たる門からいざ!恵林寺へ!
恵林寺の秘話と魅力
この日は9月でしたが、関東はやっぱり暑〜い日照りです。。
セミがミンミンミーーーーーンと一生懸命に鳴いていましたが、
どこかセミも必死さが伝わる。。
遠くの空には積乱雲のようなモクモクとした大きな雲。
あ〜まだまだ真夏の空、季節です。。
門を潜って少し歩きます。
心頭滅却 快川紹喜の魂の教え
真夏の炎天下、人もまばらで大変長閑な落ち着いた境内です。奥へと歩くと第二の門があります。
普通のお寺の門に見えますが、今から440年ほど前、ここは炎に包まれた時があったそうです。
門の隣に石碑が立っており「安禅不必須山水 滅却心頭火自涼」と書かれてます。
少し、ここのお話をご紹介します。
戦国の世、武田信玄はこの恵林寺に「快川紹喜(かいせんじょうき)」というお坊さんをお招きしました。快川は武田信玄の信仰の師としても、また政治顧問としても師事し、信玄からの絶大な信頼を得ていました。
快川は大変多くの人から慕われ、彼に教えを請いたいと多くの求道者がこの恵林寺に参じたほどの人徳者でした。
武田信玄の死後は、信玄の息子「武田勝頼」に教育を施す師としても活躍しました。
しかし時は戦国。勝頼が織田信長に破れ自刃。
敗戦の将、勝頼側に味方した将軍や部下達が恵林寺に逃げ込んだのを快川は匿いました。
そこに織田信長の軍勢が攻め込み、逃げた武将を引き渡すように迫ります。
快川は「仏にすがるものを引き渡したりは出来ない」と断固、拒否します。
その姿勢に腹を立てた信長は、快川と恵林寺の僧侶100人余りを縛り上げ
寺の三門へ閉じ込め火をつけたのです。
炎に包まれ、死を前に嘆き慌てふためく僧侶達に、快川は大声で一喝します。
「安禅不必須山水 滅却心頭火自涼」
〜安禅必ずしも山水を須もちいず 心頭滅却せば火も自づと涼し〜
意味は「禅を組むのに必ず良い環境は必要ということはない。心を落ち着つければどんな環境であっても屈することない。無念無想の境地に達すれば、火も自ずと涼しく感じるものだ。」
私なりの解釈ですが、「自分の境遇に絶望や悲観的になるより、今を受け入れ残された最後の一瞬まで自身の道を極めるべし。」
どのような場でも「禅」は組むことができる。心落ち着けて最後まで為すべきことを成す。
覚悟を決め無心になれば、苦しみも消える。。
そう言ってるように感じます。まさに人生最後の究極の修行です。
恐怖で動揺していた僧侶達は、快川の一喝を受け、
快川に続くように皆炎の中で座禅を組み読経したそうです...。
炎の中から聞こえる100人余りの読経。
信長の軍だって人間です。どんな気持ちだったでしょうか。
そんなことを考えながら、今では修復された昔にはなかった門を見上げてボ〜っと考えました。
確実に、私が快川側だったら確実にパニックですね。
絶対に無理だ..。「いやいや!師匠!そんなこと言っても熱いもんは熱いんですわ!!!!!!」
ぎゃーーーーす!!(泣)です。
ちなみに、、信長はというとこの約60日後に本能寺の変によって命を落とします。
不思議なものですね、、
さらに言いますと、ここで匿ってもらった方々は生きながらえてます。
おい!死ぬまで感謝しろよ、まじで!です。
ちなみにちなみに何故、こんな環境下での快川と僧侶達の最後が今に伝わるのか…。
実は1人だけこの炎の中を快川の命で抜け出せた僧侶がいました。
末宗瑞曷(まっしゅうずいかつ)という僧侶です。
ですがどうやって抜け出したのかが少し気になります…(ボソ)
この人が後世に最期を伝えたのかも、しれません。。
また、この方が徳川家康の指示もあり現在の恵林寺再興に尽力したそうです。
その後僧侶達の遺骨は集められここに祀られています。
そうした話が伝わるの恵林寺の三門後ですが今は、そんなことがあったとは思えないほど穏やです。
歴史の1コマを強く残すお寺としても魅力があります。
「時は一番の良薬」とはよく言ったものです。
そんな悲劇感があったのに、なんて穏やかな今なのだろうかと、歴史に思いを馳せながら
慨深くお寺をみて回りました。
ちなみに三門については「豆知識」で紹介してるのでご覧あれ!!
しっかし、仏の前でも臆せず人殺しを指示する信長は、もはや狂気の沙汰ですね〜。。
この時期晩年の信長はいろんな重みを受けて、
少し精神的にも疲れてたのかも..しれないと個人的見解です。
夢窓疎石が手がけるお庭
鎌倉時代末期から南北朝時代、室町時代にかけて、日本の禅宗史、仏教史はもとより日本の文化史全体に大きな足跡を残した中世禅界の巨人です。 ー恵林寺HPー
夢窓疎石とは有名な庭師ですよね!日本でも重要な文化財とされるお庭を多く手掛けているのがこの夢窓疎石です。恵林寺の魅力の一つがこのお庭です。
夢窓疎石は京都でもお庭で有名な「天龍寺」「西芳寺」が有名です。が!
ここの恵林寺は、その有名になったお庭を手がけるさらに前のものになります。
若かれし夢窓疎石の作品を楽しめるお寺でもあるのです。
この山梨県の恵林寺のお庭は夢窓疎石が手掛けており、趣ある枯山水や日本庭園が楽しめます。
お庭をたっぷり楽しむのには本堂へ!大人1人500円でじゅう〜〜分に楽しめますのでぜひおすすめです!!
入り口には「風林火山」!武田信玄の兵法ですね!
「はやききこと風の如く、静かかなること林の如く、侵略すること火の如く、動かざること山の如し」
戦での行動指針をわかりやすく説明してます。
このような小窓の作りが大好きです。部屋の窓を、自然の絵の掛け軸のように作成されているのがわかります。
恵林寺は人も多くはなく、心地よい静けさがあるのでゆっくりとお庭を堪能できるので大変!おすすめです。
窓から見えるお庭の景色が「絵画」のようです。
このような和室も趣あってとても良いです。のんびりと廊下を歩きながら庭の景色や、お堂内の部屋を眺めつつ、風と小鳥の声を聴きながら歩く、、昔の時代へタイムスリップした感覚になります。。
私はこういう時間がとても大好きです。
お堂からは、様々な庭園が楽しめてまさにお庭好きには大変!おすすめなお寺と言えます。
ぜひ、実際に恵林寺に行って自身の目でお庭を見ながら瞑想を行って見てください^^
<所要時間約1時間程度>
宝物庫やお庭などを堪能するのであれば1時間〜2時間程度はゆっくり時間をかけるイメージがベストです!お堂内も平坦なので足の悪い方でも問題なしです^^
所在:山梨県甲州市塩山小屋敷2280
武田信玄のお墓
恵林寺の一番有名と行っても過言ではないのが、「武田信玄の菩提寺」ということです。
命月の4月12日は毎年法要を行っており、直接お墓を拝見したいという方へは毎月12日にだけお墓を公開しているので、12日に恵林寺に行くことをお勧めします!!
ちょっとした情報★宝物館には可愛い野良猫ちゃんがお迎えしてくれます〜!♩
可愛い〜!人懐っこくて寄ってくるんですよね!必見!です!
恵林寺周辺の見所
山梨県 甲府市には「勝沼」という地域があり「ワイン」で大変有名です!
グーグルマップでも「勝沼」「ワイン」で調べると…
こんなに沢山出てくますよ〜!!
そんな中でも、恵林寺まで車で向かった際に気になった「シャトー・メルシャン」をご紹介します^^
早速行ってみました!
山梨・長野のワインが勢揃い!
中へ入ると、このような広場。
入って左が無料のワインの博物館で、右がお店になってます!
お酒好きはいそいそとお店の中へ。。
お店はこんな親切なお店内の説明書き&ワイン紹介の紙がもらえます!そして、店内には数名のワインについてを説明してくれるスタッフさんがいるので、どんなワインが飲みたいかをお伝えすれば、お勧めを紹介してくれます!
たっくさんあるので、初めてだと、確実に迷います!
私はワインは好きなのですが、銘柄やワインに詳しいわけではないので、早速スタッフさ〜〜ん!!
大まかに分けて山梨県・長野県のワインが置いてるので、せっかく山梨にいるので…
山梨のワインでメジャーの赤・白を1本ずつ購入したい旨お伝えすると、
この2本を紹介いただきました!
まず、初めてのシャトー・メルシャンであれば、
・白ワイン:勝沼甲州
・赤ワイン:山梨マスカットベリーA
とのこと〜!!白も「山梨」表記のワインがあったのですが、より地域限定のものを味わいたいのであれば、「勝沼」の表記ワインが良いとのことだったので、こっちをチョイスっ!
お味は。。。。すみません、まだ開けてないのです!!
9月の連休に札幌の夫が遊びに来てくれるので
その時に開けてみます^^きっと美味しい予感です!w
博物館も面白い
シャトー・メルシャンの歴史やワインの昔時の製造方法が学べる無料で拝見できる、
博物館もお勧めです!
大人が5にんくいは入りそうな大きな醗酵桶。。すごいです。
私がワインが好きな理由の一つに、ラベルがどのお酒もとっても可愛いし、おしゃれ!
ここが好きなんですよね^^
この並びを見るのがすごく好きです〜
外にはお酒を飲めるテラス席も
お店の外には、お酒を飲めるお席が完備されてます!
私も車運転じゃなかったら..絶対飲んでました〜!!開放的でとても良い空間です!!
神社好きが振り返る?!お!!!
なんと!!ワインの神様?!神社もありました!!
当時山梨県で、ワインを作るのに欠かせない「ぶどう樹」が、
うどんこ病などの疫病に衰弱してしまった際に、
フランスで開発されたぶどう樹を守る「ボルドー液」を散布したところ、病気が治り
山梨県のワインが救われた!!
そういった経緯から「ボルドー液」に感謝を込めて神社を作ったそうです^^
それがここ「ボルドウ神社」とのこと!
え〜〜珍しい神社発見で、ちょっと嬉しかったです〜!!こういった神社もあるんですね^^
山梨で歴史とワインを楽しむっ
いかがでしたでしょうか!
恵林寺で信玄ゆかりの地で歴史を感じた後は、山梨県産のブドウで作られたおいし〜ワインを堪能!
お勧めです〜!!
2本しっかり購入!!早く飲みたいです!!
ぶどうの木をみながら、おいしそうなお酒にワックワク♡
車の運転手は…我慢我慢〜〜ですがw美味しいお酒を堪能しながら歴史散策を楽しんでください!^^
シャトー・メルシャン 公式HP >> https://www.chateaumercian.com/
まなごんルート、初の短編投稿でした!!
長編の旅記録や、短編のスポット紹介、交えつつ地道に更新していきますので
ぜひ、楽しんでいただければ嬉しいです^^!
宗派:臨済宗妙心寺派
創建:1330年
恵林寺周辺の領主をつとめていた二階堂出羽守貞藤(にかいどうでわのかみさだふじが、夢窓国師を招き、自邸を禅院として創建したのが始まり。