旅がもっと楽しくなる!お寺の「門」でわかるその役割!

お寺の門って、皆さんは見てますか?

実は、お寺の「門」にはタイプがあって深い意味があるのです

次回からこれを知って入るとそのお寺をもっと好きになるかも!早速、簡単にご紹介していきます。

ちょっと自慢できる?!役割で区別できる3つの「門」

様々なお寺がありますが門には役割があります。その3つの主な門をご紹介します!

主な3つの門タイプ

No.1 悟りの世界への入り口を表現=「三門」(さんもん)

No.2 お寺を守る門番がいる=「仁王門」(におうもん)

No.3 偉い人しか通れません!=「勅使門」(ちょくしもん)

No.1 悟りの世界への入り口を表現!「三門」(さんもん)

正式名称を「三解脱門」(さんげだつもん)と言います。

<写真:京都 知恩院>

このように、門入り口が3つに別れている門を「三門」と言います。

その名の通り「三解脱」ここを通れば3つの苦悩(煩悩)から解脱される解き放たれる)という意味です。
ちなみに煩悩=「迷いや苦しみ」(三毒)のことを言います。

三解脱の示す「煩悩」とは?

貪欲=欲望

瞋恚(しんに)=怒り

愚痴=愚かさ

ここを通る時は「心を無にして寺にお参りしなさい」ということです。

すなわち悟りの世界へ入る参拝者を仏の世界に導く役割を果たしている門なんです。また「三乗(さんじょう)」=様々な宗派の違いを超え、仏の前では皆平等であるという意味も込められてます。

まなごん

ちなみに..私も見たことがないのですが、巨大な「三門」の上には「釈迦三尊像」が実は安置されているそうです。私たちはこの門を通る時すでに仏様に迎え入れられているのです

No.2 お寺を守る門番がいる「仁王門」(におうもん)

2体の金剛力士像を置く「仁王門」!

<写真:東京 浅草寺>

お寺の守護神として左右に2体の金剛力士像を安置しているのを「仁王門」と言います。

強い門番を置いて「仏教の世界を邪魔しにくる者断固として通さない」「人の悪い心を捨てさせる」役割をになってます。

左右で表情が異なり、口を大きく開けているのが「阿形(あぎょう)」、口を閉じているのが「吽形(うんぎょう)」です。

「ア」私たちが生まれて初めて発する音「ン」は最後の音をあらわし、物を司る全てのものから人々を守るという強い意志が込められています。

まなごん

これは神社の「狛犬」の「阿吽の呼吸」も同様の意味があります。

No.3 偉い人しか通れません!「勅使門」(ちょくしもん)

勅使門はこのようなおしゃれな装飾つき門が目印。

<写真:京都 大徳寺>

「勅使」とは「天皇」または「天皇の意志を伝える人」のことを指します。

普段は一般の人は通れず閉ざされており、世の中の平和を祈る特別な行事を行う際に天皇を迎え入れる門です

現在も観光地のお寺ではこの勅使門は一般人は通れないようになってます。

まなごん

ちなみ勅使門は「唐門」と言われるカーブかかった美しい曲線と装飾を施した構造です。施されるデザインもお寺様々なので見所POINTです!

いかがでしたでしょうか?日本の歴史と向き合うと「お寺」は欠かせないと思いますが、お寺の作りを少し見てみるといろんな情報が得られるのです。

差がつく「知っ得」!として人に自慢してみるのはいかがでしょう笑(筆者は旦那にこういう説明をしようとすると受け流されます…)

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