古事記編 イザナギとイザナミ 淡路島「絵島」-No.6-

神戸の西宮神社を後にして、高速に乗り淡路島へ!向かう先はイザナギとイザナミが国生みを始めたとされる聖地「オノゴロ島」の候補地とされる「絵島」です!

距離にして約45km 車の移動時間は約1時間。 「明石海峡大橋」を渡って淡路島へ突入!

明石海峡大橋が見えます

今回の古事記旅ではオノゴロ島、候補地を2つ回ります。1つめは今から向かう淡路島の「絵島」。

もう一つは淡路島から船で10分ほどにある「沼島」です。

まず先に向かう「絵島」。同時に「古事記」で語られるオノゴロ島とはどんな場所か簡単に紹介します!(まなごんルート古事記編 No.4 でも紹介してますので、よければご覧ください^^)

国生みの始まりの地「おのごろ島」 

神様が最初に降り立った場所

左:イザナミ 右:イザナギ

日本は「イザナギ」「イザナミ」2柱により創造されたと古事記にはあります天上の先輩神様から「未だ混沌とし漂っている地上の国土を固めよ」と国生みを命じられ「天の沼矛(あまのぬほこ)」を与えられます。

2柱は高天原(天界)の「天の浮き橋」という場所に立ち、矛を地上へ突き刺して漂う潮を「コオロコオロ…」とかき混ぜます。。すると!矛の先から滴が落ち凝り固まったのが「オノゴロ島」です。

その「オノゴロ島」へ降り立った2柱は、世界の中心を象徴する「天の御柱(あまのみはしら)」の周りを巡って「夫婦の契り」を結ぶ。

しかし最初に生まれた子供は立つ事も出来ない不出来な子「ヒルコ」だった為、2柱は船で海へ流します。そして次の子も「泡のような子」だった為、子供として数えませんでした。

どうしてうまく子供が出来ないのか…悩んだ2柱は天上の先輩神々へ相談。すると「契りの際に女神であるイザナミから男神イザナギへ声をかけたという順序が災いしている」と指摘を受け、今度は男のイザナギからイザナミへ声をかけて契りを結ぶと!次から次に立派な「島」が生まれた。

この時に生まれたのが「大八島」。中でも最初に生まれた「日本で始まりの地」とされるのが「淡路島」という事です。

大八島 生まれた順番

1:淡道之穂之狭別島(あはぢのほのさわけのしま)=淡路島
2:伊予之二名島(いよのふたなのしま)=四国
3:隠伎之三子島(おきのみつごのしま)=隠岐島
4:紫島(つくしのしま)=九州
5:伊伎島(いきのしま)=壱岐島
6:津島=対馬
7:佐渡島(さどのしま)=佐渡ヶ島
8:大倭豊秋津島(おおやまととよあきづしま)=本州

こう見ると、日本の古の文化はまず、「西の方」を中心に広がっていったというのが目に見えてわかります。

私は北海道出身ですが、古事記に東北や北海道は残念ながら語られていません…。(そりゃそうよね泣)面白いのが、現代は首都は「東京」そして第2の都市「大阪」と全て太平洋側ですが、古代の文明は古事記にまつわる神社などからも「日本海側」が栄えたというのがわかるといいます。

「卑弥呼」が、三国志でおなじみ「魏」の「魏志倭人伝」にも出てくる事の通り、当時は朝鮮半島や日本海側の国との交流が盛んだった為、海で物資を届けるとなると「日本海側」が栄えっていった..というのは本か何かで見たことがあります。

「古事記」はそういった当時の文化なども読み取れる、まさに「日本人のルーツ」の手がかりなのです!!

オノゴロ島での神の会話

ちなみに…余談ですがこの「イザナギとイザナミ」は同じ神様から生まれている「兄弟」です。

平気で「近親相姦」を行っている状態となります。が、古代は兄弟間や家族間での性交渉は普通だったそうです….。これもまた当時の文化を読み解くヒントですが…う〜んやっぱり古代と現代では考え方が結構違う!(当たり前ですが!)

さらに余談ですが、この「オノゴロ島」で夫婦の契りを交わす際に面白い会話があります(笑)

イザナギ

さて..どのように国生みを始めるか。そうだ、そなたの体はどうなっているのだ?気になるから教えて。

イザナミ

私の体ですが不思議なところがあるのです。成長してもくぼんで足りないところがあるの。

イザナギ

おお!実ば私の体には成り余っている箇所がある!私の「成り余った場所」をそなたの「足りない」ところへ埋めて、国生みを初めてみないか?

イザナミ

え!なんだか楽しそう♪

という、なんとも洒落た会話を交わして契りを結ぶ2人。すごい積極的な印象を受けるイザナミです(笑)

という流れで「成りて成りて成りあまる場所」と「成りて成りても足りない場所」を埋めあったとのこと!また一説には島にいた夫婦の鳥が交尾を行っているのを見てインスピレーション?を受けた…という話もあります。

「おのごろ島」は、日本の国生みをが始まった神聖ということです。(面白い)

郷土記念物「絵島」

半生をかけ「古事記」を研究した本居宣長も「絵島」をオノゴロ島とした!?

じゃーーーん!!つきました!!

う、美しい….!!!!最初の第一印象、本当にその一言につきます(涙)綺麗..本当に綺麗(涙)はあ〜これはいろんな人に伝えたい〜と思いました….

観光地としてはこじんまりとしているのですが、この景観は本当に綺麗でした。うっとり…

ちなみに…実際にこうして旅に出る前は私は「オノゴロ島」は「絵島」じゃないか!と思ってました。写真でもわかるくらいに美しく、幻想的…。(小さいかもだけど神様だったら大きい小さい関係ないんじゃない…と)

まさに、ここから国生みが始まったと言ったら…なんだかロマンティック!!とか、なんとか考えてました笑

サギ…でしょうか。じっ…と微動だにしないw写真と一緒に雰囲気感を演出してくれてる…ありがとう!

しかし!!!!昔はどうやら島へ入れたぽいのですが、現在は「関係者以外立入禁止!!がーん!まぁ仕方ないか!

ここはとっても美しい…けど、実際に来てみるとやはりどうしても「こじんまり」すぎる気がする。しかも、そして国生み開始!のスケール感が足りない気もする…。

なんだろう、「神聖」さというよりは、「地球」の自然のパワースポット?な感覚ですこう、神々しさ?神聖さには欠ける気も…(すみません..完全に個人の見解ですのでご了承ください…)

昔の人も、この美しさから「神が宿ってる島」と感じたのかなぁ…本居さんには申し訳ないが、なんとなくスケール感的にも「国生みが始まった場所」には物足りない!と感じてしまった。。そんなことを考えつつ周辺散策へ。。。。

すると!!!!

え!なにこれ!「絵島」とそっくりな美しいシルエットの岩?突出した場所!!!!

え!!!!周辺に絵島と似た地形の突出した岩肌が何箇所か確認!!!!美しい!!!

が、ここでやはり個人的見解としてなんだか同じようなのが何種類もある…やはり、なんだろうか「特別感」に欠けるかもしれん…と、美しいのですが!!!!美しいのですが!!!そう思いました。

散策しながら夕日を眺めることにした。

周辺を歩いて散策すると、釣りができる広場に到着。ボーーっと…海を眺める。ちなみに、この向こうに「淡嶋神社」の鎮座する和歌山県加太があります。写真ではちょっと見えないけど、実際にはぼんやりと…島のシルエットがかすかに見えて…ロマンを感じました…。

その生涯の半生をかけて「古事記」を研究した、江戸時代の国学者「本居さん」。なぜ彼はここが「オノゴロ島」だと考えたのだろう。。。 少し意見を聞きたい。なぜだろう。

そうこうしているうちに、日も暮れてきてこんな景色が!

夕暮れの絵島です

周囲には釣り人たちが、一生懸命魚が引っかかるをじっ…と待ってました。私もその雰囲気の中、静かに腰を下ろして、じっ…と絵島をみてました。奥の明石海峡大橋も綺麗です。

夕日は山陰へ沈む…今頃、「日の沈む国」出雲の「稲佐の浜」は晴れていれば、美しいんだろうな…日の出や日の入りの方角のことをそんなことを、ただボ〜ッと考えてました。我ながら贅沢なひと時を過ごしました。

そして!!また不思議な雲です!(好きだな私は…)なんか、イザナギとイザナミが矛を持って国生みを始めるように見えませんか…? 左が2柱、右へ手をぐっ…と伸ばすような….。

なんと、ご都合主義か!ですが…うっとりです。「古事記旅」かぁ…誰からも求められてもないのに、勝手に始めた旅…。私はこの旅でなにを学ぶのだろうか、何かに繋がるのだろうか…。

夕日をみてると、働いて自分の貯めたお金で旅をしている、と言っても自由に容認してくれる夫がいてこそ。夫への感謝、休みをとらせてくれる会社への感謝。(もらえんかったらアレですが笑)今こうして「自分の時間」を存分に味わうことができていることの贅沢さ..全てに感謝せねばと感じたのを覚えてます。

私は何をしているのか。と何故か振り出しに戻って考えたり…。でも、ここまで「惹かれたこの旅」は、何かを私に伝えようとしてるんだろうな…とかごちゃごちゃ考え始めてたのを覚えてます。

行って帰ってきた今!やっぱり行ってよかった…と強く感じてますが、この時はそんな経験あるかもつゆ知らず。でしたね、今考えれば…

淡路島日本遺産 絵島 http://kuniumi-awaji.jp/heritage/29eshima/

本居宣長(もとおり のりなが)さんの詳細(wiki)>>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E5%B1%85%E5%AE%A3%E9%95%B7

淡路島は美味しいものばっか!!!

今日の宿泊先、淡路市のビジネスホテルへ!

そろそろ日が沈むので、絵島から車で約30分ほど、淡路市のビジネスホテル「淡路市アテーナ海月」へ!今後もし活用する方がいればと詳細も載せておきます!

6月27日(土)1泊素泊まり 4,900円 (公式HP予約価格)

淡路島のビジネスホテル アテーナ海月 >> https://www.athena-hotels.jp/

到着した時はすでに暗く館外の写真を撮り忘れてしまいました。(すみません)到着とともにお腹の減りがMAXだったので、私の楽しみの1つ!!!地元の美味しいものを食べに繰り出しました!!

しかし….ここでピンチです。

アテーナの周辺にはご飯屋さんがあまり「ない」です!ご注意ください。近くに数件ありましたが私が食べたいのは…やはり「魚」!!!!

グーグルさんで検索したところ...「居酒屋 濱」というとこが口コミもいいし、美味しそう!!

いざ!と、ホテルを出たのですがピンチです。周りが真っ暗闇….「居酒屋 濱」までは徒歩18分ほど…ちょっと歩きますね。お化けが怖いとかそういう恐怖はではなく、なんせ国道!!夜の時間はかなりスピードを出した車や、大型トラックが隣を駆け抜けます…。これは危険信号。

そして真っ暗!!!流石に車に轢かれては一大事だ..とスマホの光をつけ歩く。プラス、万が一何かあっても通報は行くように、夫とテレビ電話をしながら歩きました(笑)夫にとってもとっても心配されました。申し訳ない!!

歩くこと十分ちょっと…徐々に建物の明かりが…ちらほら..明かりってなんて安心するんだろう!!!で!やっとこさ到着!!

居酒屋 濱さん

とにかく、喉が乾いていたので水…といきたい気もしましたが、お酒への欲望が勝ちましたので、シュワシュワごくごく飲める「レモンサワー」を注文!そしてトマト〜!(好き)

うまい。

メニュー拝見!いや〜悩む。悩みました。しかし!!!!!一つ確実に言えるのは「ハモ」以外。何故ならばこの旅でこれから向かう「沼島」は京都の料亭に下ろす「ハモ」の原産地なんです。ハモは絶対に「沼島」で食べるしかありません!沼島の宿でハモ料理をいただける予定なので絶対に食べない!…「ハモ以外で!」店員さんへ、お勧めを聞くと「アジ」とのこと。

アジです!メッッっちゃんこ、美味しかった!新鮮&うまい!!ここまでの歩いてきた気のつかれ?も吹っ飛びました。そしてお店も賑わっていて1人でしたが居心地も◎!

この日は阪神が「とらほ〜」を決めて、カウンターのお客さんがすごく喜んでました。やっぱ関西だなぁ〜と感じつつ、私も野球中継を見ながらお酒を飲みました。

さて!!帰りは夫に心配だし頼むから「タクシー」で帰ってくれ!と懇願されたのもあり「タクシー」を、よき頃合いで頼むことに。流石に、ここへはタクシーもすぐには来ないだろうと、あと数口でお酒も平らげるかな〜というタイミングで店員さんへお願いをしました1分後

店員さん

 お客さん!タクシー来ましたよ!

まなごん

(え!究極に早っっ!!!!)ありがとうございます!お金支払います〜!

なんと…本当に頼んでから一瞬でタクシー到着!! そんな暗闇に包まれていてもタクシーが即来てくれるのか!いや、暗闇だからか?にしても、帰宅には助かる限り!!明るく賑やかで、何より美味しい居酒屋さんでした!(タクシーのおじさんも、ものすんごく明るい人でした)

アテーナ海月ご紹介

ちなみに、「アテーナ海月」は食べるところは周辺には少なめなので注意です!近くには薬局があるので何かあっても安心♪

ちなみに館内は新館と本館があり私は値段面からも「本館」で宿泊しましたがかなり古めでした〜!
あくまで、ただ寝るだけには問題なし!かなと思います。

写真ですが…すみません。完全に飲んでさっと就寝。ということで使用後の部屋です…(みすぼらしく申し訳ない..)

写真で見ると普通のビジネスホテルですが浴室やクローゼットなど要所はそれなりの年期を感じました。できるだけ綺麗な方がいい!という方は、「新館」の方がお勧め
かな…と個人的には感じましたので、参考までに。あとコインランドリーもあったのですが、ホテルの外に設置されているので1Fに降りて外へいくのは少しだけ大変でした。この点だけは気になりました

ただ寝るだけ!であれば不可ないホテルだと思いますロビーは綺麗でフロントの方は親切でした^^

淡路島を歩く!はじめに伊奘諾神宮へ!

28日(日)宿を後にして、淡路島を回ります。本格的な「古事記旅」を感じます。まずは「伊奘諾神宮」へ向かいます。宿からは約20分程度!7.5kmとすぐそこです!

今回のタイトルの写真も「伊奘諾神宮(いざなぎじんぐう)」です。その名の通り日本の創造神「イザナギ」を祀る場所。そして淡路島で「一宮(いっく)さん」と親しまれる「淡路国・一之宮」と由緒正しき場所でもあります。なんと全国で23社しかない「神宮」のつく1社となります。(神宮って少ないんですね..)

壮大な境内です

車を運転しているときから目に入ってきていたイザナギ神宮へ繋がる道の「灯篭」。数キロ前からずっと神宮まで続き始めます。改めてここはかなり重要な場所なんだ…と感じました。かなり厳かな気持ちになります。

次回は「伊奘諾神宮」から淡路島での古事記旅を紹介してきます!!!

〜No.6〜

続く….

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