今年はコロナが世界的に大流行..。
これを受けて出雲大社の初めの行事、神迎祭は関係者のみの参加、
そして例年各地から多くの人が集まる「縁結大祭」もHPから指定の申し込みを行い、
1日先着500人と限定し、2日間行われます。
そう!あと少しで旧暦の10月、11月に神在祭があります!
ちょっとコロナを語ると…
様々なことが見直された2020年。。
自由を制限されたり、通勤にはいまだに不安があったり
精神的面で1人1人が大きく影響を受けたと思います。
が!それと同時に、デジタルが進み働き方やプライベートでも考え方も多様化になったり、
世の中が一気に1つ段階が未来型へ進んだと感じます。
そう思うと、悪い面、良い面は表裏一体で、
むしろ未来へ向けては「明るい兆し」が多いと私は感じてます。。
そしてこの変動の年での神在祭!!
私はとても楽しみに感じてます^^!
神在祭も少し参加者が少ないと、より祝詞が聞こえたり、風を感じられたり…
もしかすると今回の開催で「気づき」があるんじゃないかなぁ〜と思います。
さて!前置きが長くなってしまいましたが..
実際私も「縁結大祭」へ参加希望をさせていただきましたが、
先着順なので..^^;出れない可能性も重々ありますね〜!
それはそれで、まさに「ご縁」!さて果たしてどうでしょうか笑
出雲 神在祭の不思議について
「序章 No.1」でも触れさせていただきましたが..
出雲を取り巻く神事は不思議で沢山!
今回、縁があり今年も赴くことができれば、2018〜2019年に行った時の記録と合わせて
まなごんルートでお伝えしたいと強く思います!
まず、初めて「神在祭」を知った、または行こうとしている人へ向けても
ぜひ足を運んだ時に頭に入れておくと、楽しめる「不思議」をお伝えします!
1.天候が荒れる
これは昔から地域に住んでる地元の方が口を揃えて言うことのようです。
私も昨年、去年と神在祭へ参加しましたが地元の方にこのようにお聞きしました。
神在祭の期間は昔から天候が荒れてるから地元では「お忌みさん荒れ」と呼んでるよ。
ただ最近は晴れてるね〜珍しいことです。
確かに。去年も晴れてました!!
ちなみに、神在祭は神々が集まり会議をするのに邪魔になってはいけないと、
この時期は静かに謹んで過ごす..ということで神在祭のことを「お忌みさん」と呼ぶそうです。
昔から、不思議と神在祭時期は天気が急変することが多く
どちらかといえば天気が悪そうなのですが私が行った2018年と2019年はとても
穏やで美しく晴れ渡っている神在祭でした。
もしかすると、島根県の海側は10月〜11月にかけて
他の月よりも空気圧など?の関係で降水率が高いだけなのかも..と、現実的なことを考えてしまいますが
私が実際に体験した不思議をお伝えします。。
突然1箇所だけで雨が降ったり、出雲大社の上空だけ晴れたりする…
私は日々雨降りの際は、「レーダーアメダス」をめっちゃみますw
これを見れば風向きや雨がどの程度でやむかがわかるので便利なのですっ。
2019年、神在祭。
神様たちは古代の言い伝えでは「稲佐の浜」に降り立ち、龍蛇神さまと言う龍の神様が
降り立った神様を出雲大社まで先導してお連れするそうです。
この龍蛇神は信仰が深く、神在祭の際も特定の方のみで神在祭初日に龍蛇神を改めてお迎えする
「龍蛇神講大祭」の神事が執り行われるのですが….
なんと、その神事が始まった瞬間、
雨がザーーーっと
音を立てて降り始めたのです。
これには、私もかなりびっくりしました。。
たまたま出雲大社付近の喫茶店にいたので雨には当たりませんでしたが、、
外は大雨です。。。今まで晴れていたのはどこぞへ…
レーダーアメダスを見ると、なんとも不思議。
龍のようにうねった雨雲が日本海を通り、遠く遠く中部あたりから細〜くうねうね〜っと
伸びていて本当に龍神が来ました〜と言う感じ。。。
そしてですね!また不思議なのが龍蛇神の神事が12時に終わるのですが、
雨も本当に不思議!!雨もそれと同時に止まり、晴れ始めたのです!!
私が、考えすぎなのか…しかし!とにかく不思議な空模様になるのが神在祭なのだなぁと…
もうですね、、アメダスのスクショをしておけばと悔やまれます..。
皆さんに信じてほしいのですが、、ですが一度行けば何かしら不思議を感じるのでは..と思います!!!!
神在祭へ行くのに、小さな折りたたみ傘を1本でも持っとくと..良いかもです(笑)
2.不思議な事が起こる
そもそも、何もかもが不思議ずくしな「神在祭」。
物質的な事を信じる時代になってきたのに、やっぱり目に見えぬものを信じる、
日本人の心は消えないですよね。
何と言っても「神在祭」は不思議がいっぱい、、な気がします。(笑)
何が!と言う方へ…行った時にふと空や、風を感じてほしいのです。
なんと言う抽象的なことを!!wと思われるそこの方!!
ちょっと普段と違う異世界感が何気ない所に現れてるのです!笑
と、これは実際に行かないとわからないかもしれませんが、
参考に…お写真を載せます!
雲の雰囲気がなんだか違う!
とにかく、不思議というのは2年続けて行ってみて自然で感じる事が多かったです…
が、、、写真で伝わりそうな「雲」を取り上げてみます。。。。
不思議パート1▼
出雲拝殿ですが、上空の雲..とにかく形が頻繁に変わるし、なんとなく見慣れない形状になるのです。
不思議パート2▼
下の写真は、出雲の町ですが私のいるのは大社前です。
町の方に雨雲がかかってるのに、大社上空は晴れてるww
不思議パート3▼
とにかく、、、雲と空と太陽が美しい…(感じるだけ?!)
夕日の時刻の稲佐の浜が毎年美しいのです。。。(涙)
不思議だなぁ〜
この美しさ!!神々しさを感じませんか?これ普通にスマホで撮影です!!!
マナゴンのインスタであげてます〜!!
どうでしょう..?なんだか不思議さを感じませんか..?
特に自然現象での不思議は多く感じる事ができるのが神在祭だと思います〜!
3.神秘的な神事「古伝新嘗祭」
また神在祭期間ではないのですが、出雲大社の不思議として…
出雲大社の夜に静かに執り行われる不思議な神事
「古伝新嘗祭(こでんしんじょうさい)」をご紹介します!
午後7時頃、拝殿から「オジャレモォ(お出でませ)」の声が境内に響き渡る〜・・・
=公式HPより=
古伝新嘗祭(こでんしんじょうさい)とは、毎年11月23日にその年に収穫された米などを神々に献上して日本の1年の霊力(力)を再び高める行事。
また新嘗祭は全国の神社で一斉に執り行われるが、出雲大社は「古伝新嘗祭」と区別され祭典に用いられるすべての食事は熊野大社より用いた火で全て調理されている。
神事の内容は、國造と呼ばれる宮司が調理された食事とお酒を「ひと夜ざけ」として、
暗闇の中で食する。それが神々への献上となる。
そして「歯固めの儀」、榊の小枝を両手に捧げ持ち、神歌に合わせて神舞を舞う「百番の舞」を
お仕えする。
この相嘗の儀と神舞によって、國造は神々の霊力をその身に宿し、
歯固めの儀にて更なる健康長寿を祈ります。
こうして冬の訪れと共に低減した祖神よりの霊力が蘇り
古伝新嘗祭は古くより國造自身にとって最も重大な祭事として奉仕されてきました。
(一部 出雲大社HPより抜栓)
難しい…ですよね。
簡単に言えば!
日本で収穫された穀物などの恵を神様に捧げ、また来年国が豊かであるよう祈る神事です。
その方法が、上記のように神社代表の宮司さんが自ら食し舞をする、
それが神への奉納になり、神の力が増す..と言い伝えられているのです。
米が豊かに成り収穫できることは、日本の人々の命を支えることになり
まさに神様からの恵であり、神への感謝ということでしょう。
この神事、何が不思議なのか..というと私の参加実体験を元にご説明します..!
服装にも制限あり!
もちろん撮影は禁止!
参加者もものすごく限られた一部です。
そもそも観光目的の人は知らない人がほとんどですし、
参加するには男性は正装、女性も肌の露出があるものはおそらくNGだと思います。。。
(女性は特に規制は強くなかったですが…!おそらくです)
当日、夕方から参加者を募り始めますがジーパンを履いている男性はお断りされてました…
女性は特に強い規制はないという事でしたが…
見渡す限りある程度ちゃんとした格好をされた方しかいませんでした。
女性は着物、男性は袴などどこの財界の方か!というような、、
みなさん格好は整えてらっしゃいました。。。
参加したい旨を伝えると、担当の人が私の格好をじっ…と確認しOK!という感じでした笑
(ちなみに、ジーパンを履いてたのですが..華美ではなかったからだと感じてます。。笑)
暗闇の神秘的な神事
参加をしてみると、薄暗い神殿の中で空気を切るように「オジャレモォ〜〜〜〜」の声。
そこから不思議な歌と舞が延々と繰り返されます。
その空間がなんとも神秘的で不思議でした。
何千年も前から変わらない儀式だそうですが、
日本人の神への信仰と、自然に対する敬意を強く感じ、この時間、空間だけ切り抜かれていて
古代の風景を見ているような錯覚に落ちるのです。
それと同時に、不思議と毎日への感謝を感じ、
奇跡で成り立つ世の中なのだと感動をするはずです。。
知らない人が多いと思いますが、11月23日に日本の各地では
こうして私たちの毎日の幸せを神事を通して祈り、感謝してくれているのです。
ちょっと知るだけで感動しませんか?^^
現世(うつしよ)と隠り世(かくりよ)
うつしよ、かくりよ…聞きなれない言葉ですが
現世=目に見える世界
隠り世=目に見えない世界
上記のことを指します。
出雲大社の神在祭は、神様が一斉に集まりこの世のありとあらゆる「縁」に
ついてを決める会議が開かれるとされてます。
まさに「かくりよ=目には見えない世界」のことを決める訳です。
また出雲大社は古代天皇より「日の沈む世界を守るように」と言われ「日の沈む所の神」とも
言われます。島根県は山陰地方で、日が沈む地域です。
日が沈んだ後の暗闇の世界=目には見えないものがうごめく世界
これらから世界を守るという役目も与えられているのかもしれません。
出雲大社の祭神は「大国主」と呼ばれる、古事記でも有名な天皇(神)です。
彼はいくつもの名前を持つ謎が多い神でもあります。。
<謎1>
ちなみに…出雲大社の奥に「出雲山」がありまるで出雲大社は出雲山を守るかのように
鎮座しているようにも見えます。
多くの神社は山を背景に鎮座するときは、
その山を御神体としていることが多いのです。
しかし、出雲大社はなんと..御神体は不明とのこと。
(様々な説があります…)
普通に考察すると…まさに出雲山が御神体のようにも思えるのですが…
なぜでしょう?
<謎2>
出雲の御本殿は不思議な作りになっています。
多くの神社は大鳥居出口からみて正面に本殿があり、
お参りする場所も向かって正面、ですよね?
ですが、出雲大社は大鳥居から正面ではなく、
向かって左側、お参りする正式な場所は西側にあるのです。。。。
これは何を意味するのでしょう?
<謎3>
また、実は..あまり知られていませんが出雲大社のしめ縄の締め方も
一般的な締め方とは逆なのです。
これは..なぜか。
なんと…
上記すべてが「謎」なのです。
1.御神体の謎
2.拝殿が西を向いている謎
3.しめ縄が逆の謎
どうでしょう?不思議じゃないですか…?
ちなみに…
<謎4>
ご祭神とされる「大国主」。
彼は古事記でも有名な神様です。
しかし、古事記を元に編纂された国の公式書物「日本書紀」には「大国主」の
パートが全て消されているのです。
アマテラスが、大国主に国譲りを迫る場面は
古事記でも大変重要なシーンであり、そこを根こそぎ無くしている日本書紀は違和感を感じずには入れません。
さて…これはなぜなのか。
何か天皇の歴史を語る上で消さねばならなかった事でもあったのでしょうか…。
その神のもとに1年に一度全国の神々が集まり「隠り世」についてをとりきめる。
なぜでしょうか?
ちなみに、、、出雲大社と逆「現世」を司るのが「伊勢神宮」です。
現世=日の出づる国を統治する「伊勢神宮」 祭神「天照大神」
隠り世=日の沈む国を統治する「出雲大社」 祭神「大国主」
とされています。
どうでしょう??
これぞ、出雲、そして「神在祭」自体の最大の謎と言えるでしょう。。。
いかがでしたでしょうか?
ぜひ、神在祭!一度は行って様々なことを想像しながら歩く…
ロマンですよ!笑
この辺りをもう少し深く、、、この島根ルートでは掘り下げていきたいと思います〜
乞うご期待!笑
〜No.1〜
1.天候が荒れる
2.不思議な現象が起こる
3.神秘的な神事「古伝新嘗祭」(神在祭期間に重なることもあります)
4.現世(うつし世)と隠り世(かくり世)