古事記編  神話の謎とロマン「日本人の壮大な物語」-No.0-

「古事記」とは壮大な日本人のルーツ

 >>English translation(英語翻訳版はこちら)

「古事記」一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。私は大学のころ講義中に先生が「古事記は日本人のルーツが隠されている、人生で一度は読むべし!」と語っていた事が頭に残っており、少しずつですが古事記に関する書籍読み進めてみました。

なんと、、なかなか興味深いのです。日本の成り立ち〜現代を天皇が治めるまでの内容が、ファンタジー要素も含みつつ語られています。(ファンタジーと言う表現はあっているのか、、難しいですが、、)

作り話?かと思いきや、日本各地に古事記の舞台となる地名や伝説が残っており、これは「ただの空想話ではない」ということは伝わります。では、、一体この物語はなんなのか。。

古事記 なんぞや!簡単に説明!

現代より約1300年前。712年、当時の統治者 天武天皇(てんむてんのう)が、舎人(とねり:貴族のお世話を行う者)の稗田阿礼(ひえだのあれ)に命じて、各地の伝承をまとめた日本最古の歴史書物です。

当時は、文章を読み書きできる者は限られていおり日本の伝承は「口伝え」で伝えられてました。このままでは日本の伝承を正しく伝える事が厳しい…と危惧した天武さんは、記憶力・文章読解能力がずば抜けていた、稗田さんに文章にしてまとめる事をお願いします。これが「古事記」です。

気になる内容ですが、書物は「上・中・下」の3巻からなります。上巻では天空(高天原)の神々による日本の創造が語られ、中〜下巻では地上界(葦原中つ国)天皇たちへと政権が引き継がれて行く様子が書かれています。

さらっと…よく比較される「日本書記」とは?

「古事記」「日本書記」この2つは良く比較されるので簡単に説明します。

2つの違い

古事記:日本の伝承をまとめた上・中・下3巻の「歴史書物」(国の出自を明らかにするための書物)

日本書記:皇族へ献上する様に、古事記の内容を取り入れ編纂しなおされた日本の成り立ちをまとめた全30巻からなる「公的(政治的)書物」

日本書記は、古事記の内容を大幅に削除、修正していたりしてます。その辺りも何か歴史的に不都合があったから変えざるを得なかったのではないのか…?ということも考えられ想像を掻き立てられる面白い要素です。

古事記の魅力とは?

個人的には上巻は、ファンタジーとしても読めるので面白いです。
神様にスポットが当たっており様々な神様が登場します。一見ファンタジー要素満載なのですが、実際に記述にある土地は現在でも現存していたり、どうも全てが創作ではなという可能性を秘めているのも魅力的な要素です。
また、ブログ上でも紹介していきますが神様たちの会話や行動は、読み解くと現在の日本人の思想に影響を与えている部分があるのもまた面白さです。

例えば、、、日本を創造したという2神「イザナギ&イザナミ」が国生みを始める場面。

女神であるイザナミが「ああなんて素敵な方でしょう…」と、男神イザナギへ声を掛け、子作り(国産み)を始めます。しかし…子供は「ヒルコ」と呼ばれる、不出来な子が生まれてしまいます。
どうしたものか…と天上の先輩神様へ相談をすると「女神から男神へ声を掛けたのが良くない。今度は男神から女神へ声を掛けてみよ」とアドバイスが。。。

このあたり、昔に良く聞いた(現代では多様な形になってますが!)「男が女性をリードするのが良い」という意識を表現するかのような内容ではないでしょうか。こういった「日本人の意識」的な要素が各箇所に散りばめられています

まさに日本の文化ルーツや精神の秘密が隠されているのです。

古事記の始まりの地「淡路島」を歩く

古事記の魅力や、謎を追ってみたいと思います!

古事記の始まりの地であり、上巻「国生み」の舞台でもある「淡路島」へ赴き、実際に歩いて感じた事をブログに書いていきます!古事記の魅力をお届けしたいと思います。

〜序章 No.0 〜

更新していきます。

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